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36章:話し合い (1/6)

36章:話し合い

王子は営業後負け子の家に来た


手にはお弁当とドンキの袋


部屋に入って
まずはご飯を食べ始めた

ね負け子?本当はどうしたいの
今の付き合い方が不満なら俺も改めたいから言って欲しいんだ

そう優しい口調で話し始めた

王子はどんな付き合い方が理想的なの?
王子の質問に質問で返した


俺は今はナンバーも安定してないし、仕事がかなり優先
でも、俺も1人の男だから
好きな人には側にいて欲しい。
仕事に対する応援も頼んじゃうこともあるだろうけど、そこは無理しない程度に応援して支えてもらえたらとは思う。何もお金だけじゃなくて精神的な面とか健康面とか身の回りのこととか。

健康面とか身の回りのことって一緒に暮らさないと無理じゃない?
と、負け子が口を挟むと王子は


一緒に暮らす?そしたら負け子も安心するでしょ


と言ってきた


あ‥‥、綾乃さんのところに帰れないからか‥‥


分りやすいねって心の中で思ってた


この部屋で暮らすのはちょっと狭いから引っ越ししよう?
敷金礼金なしのところで探すか?って言ってた


負け子はすぐに返事は出せないから時間が欲しいと言って、その話しを止めた


ドンキの袋には部屋着が入ってた

王子は部屋着に着替えてベットに入って、LINEをお客さんに返して
そのまま寝てった


王子の寝顔を見てると

いつもなら、綾乃さんの洗濯してくれた部屋着を着て作ってくれたご飯を食べて寝てたんだろうなぁ

ってぼんやりと思っていた


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負け子の備忘録 ©著者:負け子

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