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14章:扉の夢
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14章:扉の夢
お盆の入りの頃、とても怖い夢を見た。
私は仲間と一緒に、どこかに向かっている。
とても楽しそうに談話しながら、複数の仲間とゆるい坂道を登っていった。
坂道を登りきると、そこには大きな白い扉があった。
白い、とても大きくて重そうな両開きの扉。
高さは10メートル以上はあり、横幅は5メートルはありそうだ。
真っ白では無く、縁とか取っ手とか、要所要所に赤い色が入っている。
扉の合わせ目には、お札が貼られていて、仲間達はそのお札を無視して扉に手を掛けた。
「せーのーでっ!」
掛け声は聞こえなかったが、皆の口が動くと共に、一斉に扉を押した。
気が付くと、私は真ん中で皆と一緒に扉を押している。
扉を押した瞬間、
「いけない!この扉を開けてはいけない!」
心の中で叫んだ。
が、扉は開いてしまう。
不思議な事に、押した筈の扉は、手前に開く。
私は左右の扉に手を置いたまま、20センチほど開いたドアの上の方を見上げる。
「開いてしまった!ヤバい!出て来る、アイツらが出て来てしまう!!」
扉の向こうから、白いボロ切れの様な大群が、次々と押し寄せた。
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