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10章:焼失したお化け屋敷
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厨房だったと思われる場所に差し掛かった時、人の気配を感じた。
U君「隠れろ!」
3人は隠れる場所を探して、散り散りになったそうです。
U君は、焼け残ったコンクリートの壁の陰に身を屈めた。
暫く様子を伺っていたら、人の気配がしなくなった。
U君「おーい、皆無事か?」
A君「おお!Bは?」
声を掛け合って、辺りを伺いながら出て行く。
A君「Bは?Bが居ない!」
U君「どっかに隠れてるんだ。探そうぜ。」
二人が探そうとしたら、また人の気配が。
慌ててU君が隠れてた壁の陰に二人で隠れる。
今度は、話し声まで聞こえる。
俺達と同じく、肝試しに来た人間かも知れない。
そう思ったが、何を話しているのか、話し声の内容は理解出来なかった。
一応、用心の為に隠れ続けた。
人の気配も話し声も聞こえなくなったので、B君を探しに行こうと立ち上がると、また気配や声が聞こえる。
慌てて隠れる。
何度か繰り返して声と足音が、壁の前を通った。
U君は、そっと壁の陰から声のする方を覗き見た。
これが人間だったら、Bを探しに出て行こう。
そう思ったそうです。
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