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2章:裏道
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2章:裏道
先月、5月の事です。
イチゴが寝不足で仕事を頑張ってました。
イチゴ、今はトレーラーのドライバーをしています。
余程眠かったのでしょう。
イ「姉ちゃんか母さん、どっちでもいいから付き合って。」
と、言うので私が付き合いました。
家の近くの某会社から、シャーシ(トレーラーの荷台)をトレーラーヘッドに繋いでフェリータ(フェリーターミナル)まで運び、フェリータの近くから違うシャーシを引っ掛けて帰りました。
裏道を通り、眠いのでCDを大音量で聞きながら走っていた時です。
急なカーブに差し掛かった瞬間、イチゴが
イ「うわーっ!あたし、この道無理!」
そう言い出したんです。
私「何で?そんなに狭くないよ?」
カーブを曲がり切ると信号で、赤だったので当然停まります。
イ「道幅じゃ無いよ。分からない?」
私「じゃ、何さ?」
私が言い終わる前に信号が青に変わり、車が発車しました。
イ「気持ち悪く無い?」
私「別に、普通じゃ…うわーっ!?」
交差点を渡り、4、5メートル走った場所を通った時、全身にものすごい悪寒が走りました。
何て言うんですかね?
悪意?殺気?
ハッキリ分かるのは、この世の物で無い、と言うこと。
思わず声が出てしまう程の違和感。
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