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6章:☆ (2/10)





あき『葉山という帰国子女…君に気があるらしい。』

私『知りません。』

あき『君を帰したあと、合流して、そんな話をされた。唇も体も笑顔も好きなタイプ、とね。既婚者なのが残念だが落としたいって。君、葉山と何をした?』


私『エレベーターでいきなりキスされました。』

あき『拒否しなかったらしいじゃないか。』



私『あまりにもびっくりしたし拒否して何かされたら嫌だから…』

あき『それはあり得ない…。これから仕事で付き合うんだから。君のMっぷりがとにかく気に入ったそうだ。』

私『Mっぷり…』




あき『エレベーターでキスしながら一通り体を確かめた、と言っていたかな。細身に見えて胸と尻が丸いのがいい、って…』



穏やかに話してはいたけど、顔や言葉尻は怒っていた。



私『あきさん私…』

あき『今日は寝なさい。』



私『あきさん…』




もちろん眠れるはずもなかった。
朝7時に声をかけられ、何時の便に乗れ、と言われた。





私は黙ってホテルを出ようとした。
あきさんから着信があった。



『はい』

あき『君とは…楽しかったよ。』



『はい?』

あき『楽しかったよ。ありがとう。』




言いながら切られた。




呆然としながら帰宅した。


鍵を開けようとしたら
なんか、違和感があって静かに鍵を開けると
玄関には女性ものの靴があった。


静かに廊下を歩きリビングに入ると…





拓也と芽生がいた。





居ただけではなくて…。





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歪んだ純愛 ©著者:愛希

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