バタン…



ヒロの愛車の白マジェスタに乗る…





「お前,電話に出ろよ〜心配だったじゃね〜か」



いつも通り話してくるヒロ…



その笑顔の裏には不安が詰まっていたと思う…



笑ってるヒロの目…


ピクピクしてるよ…？



分かりやすすぎるよ…



私を騙せるとでも思ってた…？




何年 一緒にいたと思ってんの…？




ヒロの作り笑顔くらい



すぐ分かっちゃうよ…





「…ヒロ…実は」

「俺さ〜見てみて！！！ホスト辞めて今,鳶やっちゃってんの！！！お前と子供,養ってかんといかんもんな！！！」

「……赤ちゃ」

「服カッコイイだら？似合う？この服着たまま子供,抱っこして〜！！！サナ写真取りがかりな！」






私が話し出そうとするたんび



ヒロが上からかぶせて話し出す…





鳶服を着て引きつった笑顔で話すヒロを見て




涙が今にも目から零れそうになる私…




歯でギュッと唇をかんだ