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13章:信用 (1/7)

13章:信用






「プルル〜プルル〜…はい


「ヒロごめん私なんて言ってた?


「お前覚えてないの?まだシンナーなん吸っとんのか?


「………ヒロには関係ないやん!何て言ってた?


「あんま覚えてねー!とにかくウザかった!」


「そっか…ヒロ連絡してこんけど彼女できた?


「は?!


「……私諦めれん…ヒロがやっぱ好き!戻りたい!」

ヒロの声を聞いて我慢してた気持ちが爆発した


「無理」


「何で無理や?!私こんなヒロの事,好きなのに何で無理や?!


こんなやり取りを何回かした私達


「お前,恐いよ!


とヒロは言って電話を一方的に切っちゃった



私の尋常じゃない必死さを感じたのかな…



プープーってゆう音を聞きながら



声を出して泣いた


ヒロに恐いって言われた事よりも

戻れなかった事よりも


シンナー吸ってる私に少しも怒らなかった事が悲しかった



ヒロと付き合ってる時,シンナーがばれた事があった


その時は殴られながら怒られた


それはヒロが私を大切に想ってくれてたからだと思う…


不器用なヒロなりの愛だったと思う


何も言われなくなった私は

もうヒロの彼女じゃなくてただの女

ヒロにとってもう私は特別な存在じゃなくてどうでもいい存在



ヒロの心は時間が進んでいて


私の心は時間が止まったまま…
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DV彼氏 ©著者:ひまわり

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