夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
-book.hostlove.com-
ホスラブ小説
ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!
8章:ありがとう
(2/3)
メニューを閉じる
ホスラブ小説ホーム
あなたのしおり一覧
小説総合ランキング
ピックアップ作品一覧
昨日の閲覧上昇作品
作品評価ランキング
カテゴリ別ランキング
作者別ランキング
新着作品から探す(カテゴリ別)
みんなのレビュー
みんなの作者ニュース
みんなのファン登録
小説を作成
作者ログイン
小説ご利用ガイド
サイトニュース
冬の終わりがみえてきた頃、連絡がきた。
【予後あと1ヶ月ですって。】
わたしはそこで初めて病気のことを尋ねた。
根掘り葉掘り、詳しく聞いた。
肝臓癌。
無知なわたしはネットでググったり、仕事帰りに図書館に寄ったりして、調べに調べた。
胡散臭い怪しい雑誌まで取り寄せて調べた。
しかし、どれも答えは同じことしか書いていなかった。
「症状が出る頃には既に手遅れ」。
わたしは何度も唇を噛んだ。
【海人くんには知らせたんですか?】
春人さんが口にしなかった名前を、出してしまった。
【いいえ。俺が死んだら、連絡がいくようになってます。】
春人さんから、淡々と返事がくる。
【骨は海人の住むところの海に撒いてくれって、遺書に書きました。】
わたしはもう必死で、なにを返信したか覚えていない。
【2、3日前から下血もあって、もう正直、この部屋から出れる気がしません。】
【もう一回、釣りしたかったな。】
【海人を思いっきり抱き締めたい。】
【桜、みたかったな…。】
<前へ
49 /57
次へ>
しおりを挟む
この小説の「目次」を見る
この小説の「レビュー」を見る
この小説の「トップ」へ
※この小説を友だちに教える⇒
メール
春 ©著者:柚木
しおり一覧
小説を探す
小説を作成
作者ログイン
夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで
全ての機能が利用できます!
http://book.hostlove.com
[ホスラブ小説]
広告募集係り
Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.