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6章:恋 (7/7)

わたしは罪を犯した。

しかし彼女は、わたしを訴えなかった。
不起訴処分とされたわたしは、逃げるように、ひっそりと地元に戻った。
そしてそのまま故郷で就職し、OLになった。

でもなにも上手くいかなった。

あまり人付き合いの上手くないわたしは、会社に溶け込めず、お局さまにはいびられる。
地元に戻ってきたからといって、そもそも友人という友人もいない。
人付き合いが苦手なのは、昔っからだったから。

毎日が灰色だった。

ただ生きているだけ。
時折彼のことを思い出したが、それはもう恋という感情ではなかった。
きっともう恋なんてしないのだと思った。

平凡な日常の中、こうして一日一日と日々を浪費して、わたしは生きていくのだなあ。
と、一人。
ぼんやり考えていた。



そんなときに、春人さんと出会ったのだ。
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春 ©著者:柚木

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