夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
-book.hostlove.com-
ホスラブ小説
ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!
4章:出会い、再会、別れ
(9/9)
メニューを閉じる
ホスラブ小説ホーム
あなたのしおり一覧
小説総合ランキング
ピックアップ作品一覧
昨日の閲覧上昇作品
作品評価ランキング
カテゴリ別ランキング
作者別ランキング
新着作品から探す(カテゴリ別)
みんなのレビュー
みんなの作者ニュース
みんなのファン登録
小説を作成
作者ログイン
小説ご利用ガイド
サイトニュース
海人くんは、春人さんの元を去る理由を明かさなかったそうだ。
「じいちゃんばあちゃんのところに行けば、もう会うことはない」と言っても、海人くんは頑なに口を閉ざした。
【頑固なところ、俺に似ちゃいましたね。】
海人くんがいなくなる一ヶ月前、春人さんはあれだけ好きだと言っていた仕事を、辞めてしまった。
楽しみにしていた担任のさくら組の卒園を待たずして、あっさりと辞めてしまった。
売れる物は全て売り払い、銀行の貸金庫に預けた。
海人くんが大人になった時に開けられるような、そういう手続きをしたらしい。
最後の一ヶ月、二人は釣りをしたり、ラジコンで遊んだり、ずっと一緒に過ごした。
今まで忙しい日々を過ごしていた春人さんは、少しでも親子の時間を取り戻すように、片時も離れず、海人くんの傍にいた。
海人くんが家を出る前日。
映画を観に行った。
ドラえもんのスタンドバイミー。
【なんか上手く泣けなかったです。】
という不器用なメールに、わたしの方が号泣してしまった。
春人さんの気持ちを考えたら、涙が止めどなく溢れた。
どんな想いで、あの映画を観たんだろう。
明日旅立つ息子と並んで、一体どんな気持ちで…
そして海人くんは、春人さんの元から、去っていった。
<前へ
28 /57
次へ>
しおりを挟む
この小説の「目次」を見る
この小説の「レビュー」を見る
この小説の「トップ」へ
※この小説を友だちに教える⇒
メール
春 ©著者:柚木
しおり一覧
小説を探す
小説を作成
作者ログイン
夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで
全ての機能が利用できます!
http://book.hostlove.com
[ホスラブ小説]
広告募集係り
Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.