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3章:海と雪
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春人さんはマメな人で、私の誕生日には、幼稚園に飾ってありそうな、画用紙で作った動物達が「おめでとう」って笑ってる切り絵の写メをくれた。
わたしも春人さんに虹の写真や空の写真を送ったりした。
【癒される〜(*´∀`*)】
って返事に、わたしも癒された。
幼稚園の先生である春人さん。
男の人なのにピアノも弾けて、手先が器用で、料理も作れて、凄いですねって褒めたら「こんなの、誰でも出来ますよ」って謙遜していた。
そういうところも、春人さんの魅力だと思った。
春人さんは、幼稚園の仕事が大好きだった。
奥さまと出会ったのも職場だったんだと照れながら教えてくれた。
いつもきらきらした子供たちの笑顔が、大好きだと言っていた。
何度か、こっちに遊びに来ないかと誘ったが、忙しい春人さんは一度たりとも頷いてくれなかった。
寒いのは嫌いだと、笑っていた。
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春 ©著者:柚木
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