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21章:ライス
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21章:ライス
外で、犬を焼く匂いがする。
雄小屋からは、誰も居なくなって無いので雌犬だろうか?
いつ嗅いでも嫌な臭いだ。
斉藤がエサを持って小屋にやって来た。
やっとご飯か。お腹がペコペコだ。
最近、雄小屋に犬が増えたせいで、前よりもご飯が食べれ無い。
特に体の小さい僕は、エサ争いに勝てずにいた。
それでも空腹に耐えきれずエサ入れに割り込むと、他の犬達に噛みつかれたりして生傷だらけになっている。
昨日、噛みつかれたズキズキ痛む左前足を舐めながら、恨めしそうに斉藤の両手にあるエサ入れを見た。
何とかして、あのご飯を食べる事が出来ないかな?
怪我をしていなくても、力じゃ負ける。
僕は、意を決して斉藤に近づいた。
左前足の怪我を強調する様に、わざと右前足で跳ねる様に歩く。
案の定、斉藤は僕を見ている。
僕は、斉藤にニコニコ笑いかけて尻尾をオーバーなくらいに降った。
斉藤「ライス、怪我したのか?大丈夫か?可哀想に。」
斉藤は優しく声を掛けながら僕の側でかがんでエサ入れを僕に差し出し
斉藤「ほら、食べな。」
と、言ってくれた。
やった!やっぱり斉藤は優しい。
僕は、差し出されたご飯をむさぼる様に食べる。
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届かない叫び ©著者:杜若 キウイ
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