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13章:斉藤 (1/3)

13章:斉藤

俺は家に帰り、友達を呼んで宅飲みしていた。

1人で、いたく無かったんだ。

友達の名は、田中 翼。

同じ元大学のサークル仲間で、気心の知れた仲だ。

翼は電話で事情を話すと、発泡酒とチューハイを手土産に飛んで来てくれた。

翼「何があったんだ?」

翼は俺に発泡酒を渡しながら聞いた。

斉藤「ああ…。」

俺はツマミを物色に冷蔵庫まで歩きながら、生返事を返す。

冷蔵庫には、母親が持って来た漬物しか無く、それをテーブルに置いて、お菓子を入れてある籠を漁った。

斉藤「何にもねーな?柿の種くらいだな?」

それだって、母親が持って来た物だ。

柿の種を手に、テーブルを挟んで翼の前に座る。

翼は、そんな俺の行動を黙って発泡酒を飲みながら見ていた。

俺は発泡酒のプルグを開け、一気に喉に流し込んだ。

斉藤「はぁーうめー。」

翼「で?」

斉藤「バイト先で…」
俺はカイの事を話した。

手が滑って落とし、カイに噛まれて加藤さんが怒ってカイを蹴って殺した事、

カイを病院に連れて行かなかった事は、黙っていた。
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届かない叫び ©著者:杜若 キウイ

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