ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

10章:ライス (1/1)

10章:ライス

僕がここに来てから半年くらい経ったと思う。

いつもお腹が空いていて、満足にご飯も食べれていない。

体は汚れとノミで痒いし、爪は伸びて歩きずらい。

鬼爪なんて、肉球に刺さって腫れている。

肉球が腐っている犬もいるくらいだ。

せめて窓があって、外が見えたら…。

窓も無く、じめじめとしている為か、皮膚病になっている犬もいる。

僕だって、いつ病気になるか…。

気が合わずに喧嘩して怪我をした犬や、空腹の余りに新聞紙を食べる犬。

ここは、犬に取って地獄以外に他ならない。

僕は、死ぬまでここで過ごすのかな?

トニーから、ポチおじさんは処分されたと聞いた。

年老いたり、使い物にならなくなった犬は、違う小屋で処分されるそうだ。

遺体は敷地内にある、ドラム缶で焼かれるらしい。

ポチおじさんが小屋から居なくなって、暫くしたらポチおじさんが焼かれている匂いがした。

そのドラム缶とやらで燃やされていたんだろう。

僕はまだ死にたく無い。

少なくとも、こんな所で死にたく無い。

出来れば逃げ出したい。

斉藤は優しいけど、伊吹と加藤は最悪だ。

僕達を生き物として見てくれない。
43 /105

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

届かない叫び ©著者:杜若 キウイ

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.