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8章:売れ残った私 (1/4)

8章:売れ残った私

私は、ホームセンターで売れ残って、ペットショップに来ていた。

どこに行っても同じで、ここでもケージの中だ。

ケージの外では、人間達が私の気を引こうと色々な手を使ってる。

うるさいなぁ。

愛想を振った所で、連れて帰ってくれる訳じゃないし、ウザイから寝た振りでもしようかしら?

あくびをして、ケージの端で丸くなった。

ケージの前で、小さい人間の子供が

「ワンワン、ワンワン。」

と、声を掛けている。

ああ、本当にうるさい。

子供に背中を向けて寝た振りをしたら、やっと違う犬に興味を移してくれた。

良かった。

これで落ち着けるわ。

その夜、店長と永井さんが話していた。

店長「この子はダメね?」

この子?私の事?

永井「ちょっと愛想が無いですね?」

店長「顔も可愛し、血統も良かったから、期待したんだけど。」

永井「どうしますか?そろそろ繁殖犬にしますか?」

店長「そうね。この子なら、いい仔犬を産みそうだしね。」

永井「いつ頃連れて行きますか?」

店長「そうね…火曜日に、仔犬の引き取りがあるから、その時に連れてくわ。」

私、またどこかに移動するのね?

どこでもいいわ。

ちゃんとしてくれれば。
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届かない叫び ©著者:杜若 キウイ

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