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3章:ペットショップ (1/10)

3章:ペットショップ

袋の中は狭くて、お兄ちゃん達やお姉ちゃんと僕とで、もみくちゃになり、上も下もわからなくて…とにかく暴れた。

僕の足が誰かを蹴った。

誰かの足も僕を蹴った。

痛いより、怖かった。

怖かったから暴れて、鳴いた。

ギィ…バタン!

聞き慣れない、乾いた音がして、

僕達は袋のまま、何か硬い物の上に乱暴に降ろされた。

ドサッ!

「ギャン」

お兄ちゃん達もお姉ちゃんも僕も、痛くて驚いて声を上げた。

男A「さて、始めるか。」

おじさん達は、1匹づつ、袋から僕達を出して檻に入れた。

男A「こいつは大丈夫。
こいつも大丈夫だな?」

何?何をしてるの?

わからない。

わからないから、怖い…。

僕の番になって、おじさんは僕の首元を掴み、持ち上げ、僕をじろじろと見つめた。

男A「うーん…こいつは…売れるかな?」

男B「最近は、ブサカワとかって、変なのが流行ってますからね。
一応、出してみましょうよ?
五体満足ですし。」

ブサカワ?売れる?

僕、どうなるの?

男A「そうだな。上手く売れたら、儲け物だしな」
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届かない叫び ©著者:杜若 キウイ

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