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2章:別れ (2/3)

僕達は怖くて、何もわからないまま、そのおじさん達に吠えた。

僕「何するんだよ!嫌だ、怖いよ!あっち行け!」

姉「触らないでよ!嫌!嫌ーっ!ママ、ママ、助けて!?」

兄1「妹に何すんだよ!」

兄2「止めろ!」

その頃には、他の檻にいる犬達も吠えていた。

ママ「この子達は、連れて行かせない。」

ママは僕達の前に出て、おじさん達に吠えながら噛みつこうとしてた。

男A「こいつめ!おい!入り口の、その棒を持ってこい!」

おじさんは、伸ばした手を引っ込めて、もう1人のおじさんに棒を持って来させると、

その棒で、ママを叩いたんだ!?

ママ「キャン!痛い!!」

僕「ママ!ママ、大丈夫?」

おじさんはママがひるんだ隙に、1番上のお兄ちゃんを捕まえた。

兄1「何すんだよ!離せ!離せってば!
ママ!ママーっ!」

ママ「止めて!返して!?
私の坊やを返して!!」

ママは更におじさん達に吠え掛かったけど、また棒で叩かれた。

男A「こいつめ!しつこいぞ!
おらおらおら!」

おじさんはママを執拗に叩いた。

僕「止めろ!ママをいじめるな!」

僕は怖かったけど、おじさん達に吠えた。

だって、ママは怪我をしたんだ。

ママの口から血が流れてたんだ。
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届かない叫び ©著者:杜若 キウイ

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