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25章:崩壊 (1/1)

25章:崩壊

ある日

何気にリビングに行くと
父親と母親が通帳を見ながら険しい顔をしていた。

父親がこれだけあるのだから
大丈夫だと母親に言っていた。

なんの話しなんだか。

俺は、そんな父親が嫌いだった。

何故なら親父と俺が二人で住んでいた時に…

俺は、友達の家に泊まると言って家を出たのだが、男やら女やらグタグタ酒を飲み出し。

酒が飲めなく嫌いな俺は

帰るわ

と家に朝方戻って来た。

いつもの如く朝帰りは、流石に怒られる訳で。

静かに玄関の鍵を開けた。

すると女の人の靴があった。

うわ。

田舎に住んでる母親来てんのかよ…

と恐る恐る父親の部屋を覗いた。
裸の女と父親。

夫婦の見ては行けない場面か!?

いや

違う



違う女性だった。

見てしまった浮気。

家にいれんじゃねえよ。

馬鹿野郎。

もちろん家を出た。

知らないフリするしかない。
こんなの母親に言ったら、家庭崩壊。

嘘も方便。

これだ。

だけど行くとこもなく、ただひたすら外にいた。

田舎の細々とした暮らしの母親がいるのに…







馬鹿馬鹿しい。
そんな親父は、最低だ!

そんな

親父が言っている。

どうやら

会社が倒産したらしい。

通帳に15億あるから大丈夫だと自慢げに言っている。

俺は、通帳の0を数えさせられた。

俺には、その価値はよくわからない。

だって貴方達本当の夫婦じゃないだろ。

金が何?

運転手付きの外車、スポーツカー、RV車、リムジン、クルーザー、マリンジェット、家を建てない無駄な土地、貴金属、ブランド品…

何がしたいんだ。

それで会社が倒産?

俺の就職もパーになった。

15億円より

俺は、自分のしたい仕事がしたかった。

親のコネをあてにしたのが悪い。


別に幸せだと思わないんだよ。
俺は、普通に夫婦仲良く居るのが見たいだけ。

そんな物に金をかけて、酒と女に金を使うくらいなら、母親にケーキの一つでも買って早く帰って来てあげれば?

と思う。

俺の中では、何故か崩壊していた。

何かが上手く行かなくなっている。

そんなある日

帰りの遅い父親をイライラして待っている母親に俺は言った。


俺は、酒に金を使うくらいなら、大事なお嫁さんにケーキを買って早く帰って来る男になると…
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生きている価値観 ©著者:白雪

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