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22章:悲しさ
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22章:悲しさ
悲しさには勝てない。
とある日
地元の母親から泣いて電話が来た
シロが死んだよ
すっかり忘れていた。
俺は、どうしょうもない奴だ
俺が、虐待のような日々の中
まだ手のひらくらいの子犬を拾い
嫌な事、楽しい事
暑い時、寒い時
ずっと10年以上俺を支えてくれた
外の犬小屋につながれていた
雑種のボロボロのシロを…
二回くらい出産した事もある。
シロは、死ぬ前の日に一生懸命穴を掘って、淋しそうな鳴き声を何度もしていたと言う。
俺に会いたかったのかな。
死んだ姿を見られたくなかったのかな。
苦しかったのかな。
無言で電話を切った。
その瞬間から
胸がキツく喉を締められた様な苦しさと同時にしばらく忘れていた涙と情けない声を出してとにかく、泣き自分を責めた。
ごめん
そんな辛い最後に居てあげれなく。
死んだシロを抱っこすらできなく。
本当に情けない。
頭の中が、ずっと小さい時からのシロとのムービーが、ずっとずっと流れ。
本当に立ち直るのが
むり
数日間くらいあまり飲み食いもできなかった。
結局 自分を含む人間なんて
時間が経てばいくら大事に可愛いがった存在があっても
そんな最初のストーリーを忘れ
なんだかんだ綺麗事で固めて、目先の楽しさを考え自分の事だけを守っているだけ。
自分を一番大事に自分が飼いならしてる。
もう二度と動物は、飼わない。
歪んだ考えかもしれない…
動物に情を持つから苦しむんだ。
そんなに苦しむなら情など持たない。
そんな
また勝手な言い訳を作りなんとか、立ち直りを試みた。
最低な奴?
そうだね。
俺は、最低なんだ
だってそうでもしないと、本当に立ち直れない。
数十年経ってる今でさえ
俺は、悲しく泣きながら最低だと
思った。
だから 今でも動物に情など持たない。
飼う
この言葉すら嫌いになる。
何故なら動物を飼うだなんて
人間のエゴなんじゃないのかな
誰が望んでいると決めた。
飼われてしまって嫌とは言えない。
ご飯も食べれない散歩にも行けない。
だから機嫌をとるしかない。
なんで生まれてきたのか
生んで欲しいなんて言っていない。
似ている。
自分が可愛く悲しみに耐えられない歪んだ性格になっていた。
一つ覚えている。
俺が辛くて悲しく死にたいと思った時、シロに抱きついて誰にも言わず号泣した時。
涙と鼻水をペロペロ舐めてくれていた。
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