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21章:モテ期 (1/1)

21章:モテ期


初めてのスタジオでろくに挨拶もせず。

とりあえず


やろ


みたいな。

チューニングの時点で気づいたのが、ドラムの女の子が

かなり上手い。

だが

ボーカル下手くそ。

ギターは、リーダーなだけにやたら手馴れていた。

家のでスピーカーから流れる曲に合わせるってイメージと違い。

テンポ 音量

自分の音が拾いづらいみたいな
難しい。

そんな感じで逆に腹が立ち
ボーカル変えるなら、ライブ出てやるよ!!

って文句言って帰って来た。

その後 まあ見た目は、良いが若干音痴なボーカルと何度か練習して。

髪もなんとかストレートに伸ばし、恥ずかしいから化粧品と衣装を通販で買い。

チケットも得意なパソコンで作り完売。

と言う事で初ライブが出来た。

とにかくスポットライトが熱い日サロレベル。

化粧も何度か練習したので、相当化けた。

ちょっとインパクトが強かったのか、知らないファンの女の子がその日に出来た。

ある意味予期せぬ

モテ期

なのだが

なんせ女の子が本当に苦手な訳で、ライブの待ち伏せ、打ち上げなど相当キツかったが。


自分の中では、バンドの俺は完全に変身させプライベートな自分と訳ていた。

しかも高校生。

彼女もいない。

いらない。

モテてるのは、本当の俺ではなく。

作られた俺だから。

皆さんが、想像するようなアレは、一切なかった。

そんなライブ活動は、3年間やり続けた
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生きている価値観 ©著者:白雪

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