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12章:別れの時
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12章:別れの時
悪のAと俺は、パシリのUをこき使い、新聞配達をさせたりした。
一緒にやろうよ!
なんて嘘だよ。
一緒じゃなく一人でな…
冬−10度以下の糞寒い田舎で雪が
少ない。
自転車で配達できる。
友達が冬なのに新聞配達していて可愛いそうだから、手伝うていで、母親に嘘をついて夜遊びの口実を作っていた。
仕方ないから手伝ってあげた事も本当にあった。
流石に寒いからワンカップ飲みながら、自転車で配達した。
その時に人生に関わるマイナス要素に気づいてしまった。
俺は、酒が飲めない。
むしろ体質に合わない。
ワンカップ一個で救急車必要なレベル。
寒いからって理由で飲んだけど、即酔いして、新聞は配ったていで毎回途中で棄てる。
田舎だったから、一件だけ遠い所があり、良い迷惑。
友達の家のベランダで酔った勢いで焚き火して、足元が木の板のバルコニーを全焼させ。
未配達と放火が親にバレて短い新聞配達のお仕事に終止符。
そんな楽しい毎日だったが
パシリのU君が転校する事になった、しかもいきなり。
俺らの金の入手ルートが途絶えたのは、最悪。
それだけではなかった、居なくなると知ると始めて、淋しい感覚に陥った。
転校の理由ってなによ…
また親の勝手か?
これだから嫌なんだよな。
理由は、違った
ばあちゃんの家に住んでいたUの
あまり見たことのない、母親が
死んだのだ。
後に聞いたが、生活苦と男女のもつれでの自殺だったらしい。
U君は、何処へ行ってしまったねか、分からない。
これも後で聞いた事実だったが、大人になり、ヤクザになったが何をしたかわからないが、拳銃で撃たれて死んだようだ。
まあ 無理もない。
手癖悪いしな、なんかやっちまったんだろうか?
大人しく俺のパシリやってたら、死ななくてすんだのにな?
まあ お前は、悪くないよ多分。
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