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10章:自分を作ってやる (1/1)

10章:自分を作ってやる

毎日の様に自分で自分を虐めて

自分を殺してやった。

兄貴は、全てがパーフェクトだから、羨ましい。

自分も真似すれば良い!?

兄の真似をすると、母に虐待されるから絶対にしないと思っていたが、実は違うのかもしれない。

もっと兄の様に耐性をつけて行けば良いのかもしれない。

そんな発想から

自分を新たに作ってやろう。

スポーツも始めて毎日毎日カッコよくなる努力をしていた。

鏡に向かって、自分にいつかお前を変えてやるから、我慢しなさい。

と言ってあげていた。

結果は、すぐには出なかった。

自分のキャラもまだ未完成だから、中学生に入っても、ヒーローな兄貴の七光りだから、それで調子ずいた雰囲気と、自分じゃない未完成な自分は、虐められた。

まあ 当たり前の話だよね。

自分じゃない自分が、意思とは違う事をするんだから、ブレるブレる。

結果ダイエットには、成功し
デブ眼鏡のデブだけは、とりあえずクリア。

身長は、昔から高めだったから割りと見れるようになった。

俺は、小さい時は放置プレーに近かったから、気付いた時には歯並びが悪く受け口になっていた。

親が大金を払い針金を歯につける矯正をしてくれたのだが、それもまた虐めのネタ。

自分で全部道具で外してしまったのだが、今でも後悔している。

結局 自分がやりたくて始めたスポーツではなく、格好つけたいがために始めた訳だから、ある程度までマスターしたらすぐに辞めての繰り返しだった。

野球、アイスホッケー、サッカー、剣道、バレーボール

親は、相当金がかかったであろう。

お前は、飽きっぽい性格
とこの頃から言われ始めていた。

だけど!
自分で見つけた物が一つある
楽器だった。

なんせカッコイイ…
ギターは、流石に弦が6本だからセンスない俺には無理。

たまたま近所のお兄ちゃんが、持っていた弦が4本しかない、ベースなるものを貰った。

とりあえず
格好が良ければいい訳なのだから、適当に音楽に合わせ真似をして遊んでいた。

針金眼鏡は、流石にキモいから
この頃より流行りだしていた、高額な黒縁の眼鏡を無理やり買ってもらった。
服も兄のお下がりばかりだったが、身長も兄より高いので合わないから自分の物を買ってくれた。髪型もお洒落にし、変身に少し成功した。

鏡を見て

ほら約束通りお前を変えてやったんだから、裏切るんじゃないぞ!
と仮の自分に言い聞かせ、そこから自分が作られた。
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生きている価値観 ©著者:白雪

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