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57章:〜キセキ〜 (1/10)

57章:〜キセキ〜

真美が私の背中を押した


真美「ほらッ!!行かなきゃ」


りこ「え??」


真美「このままじゃ、終わらせられないでしょ??」



そう言って私の手を取り
道明寺の方に
小走りで走り出した。




・・・何て言えばいいんだろぅ




真美「好きなんでしょ??」




私は心に決めて
道明寺の名前を呼んだ



りこ「道明寺-!!!」



道明寺は振り向いた。


テンパりすぎて、

さんを言い忘れた事に気が付き、小さな声で



りこ「さん・・・」



と言った。



道明寺は振り向いて
ニコッと白い歯を見せて笑った。



真美「道明寺って差し歯かなぁ??(笑)」


耳元でひそひそ話して来る真美の腕を掴んだ。


りこ「ちょっと!!(笑)」



真美は、いつも緊張したとこで笑わせようとする。



道明寺は私達の目の前に歩いて来た。



道明寺「何だ。お前か。久しぶりだな」



道明寺は動揺する様子もなかった。



りこ「えぇ。え-と・・・」



真美「このまま終わりにしちゃうんですか??」



真美が私の一歩前に出て
そう言った。




何言ってんの---!!!!???




同様して真美の背中の
コ-トをつまんだ。



道明寺「終わりって
始まってもねぇ-んだよ。お前誰だよ??」



真美「シ-ズンの真美です。りこの大親友です。」



道明寺「あぁ、知っているよ。部長の女だろ??」



真美「え??」




え??
知ってたんだ・・・・・




真美は、あっけにとられた顔をして
目をパチクリしながら私を見つめた。






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プリンセス ©著者:桜井りこ

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