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56章:〜笑顔〜
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56章:〜笑顔〜
異変は、また次の日に起きた。
いつもの様に同伴で出勤すると、レナルナちゃんの姿が見えて挨拶した。
りこ「おはよう」
この街では
昨日居た女の子が
突然、今日いなくなる事だって日常茶飯事だったから
レナルナちゃんが2人揃って笑顔で
レナルナ「おはようございます」
と、言った姿を確認して安心した。
お店も盛り上がりを見せだした頃・・・
私の座っていた席の横で
セナと聖羅さんのお客のボトルを必死で開けようとする
ルナちゃんの姿が見えた。
聖羅さんは、VIPル-ムに太客が来ていた為
その客席には、あまり着いてなかった。
ペ-スも早かったせいか
更衣室へ戻ると
ルナちゃんは、化粧台の端に申し訳なさそうに座ってた。
りこ「大丈夫??」
ルナちゃんは
顔を少し上げて
ルナ「はい・・・」
顔色が悪かった。
りこ「ヘルプで飲まされたの??」
ルナ「はい。
場内指名あげるから、聖羅さんが飲んでって言ってるって言われて・・・
聖羅さん好きだから、力になりたくて・・・酔っぱらっちゃいましたぁ」
りこ「セナに言われたの??」
ルナ「はい。聖羅さんの頼みを聞いてくれってセナさんが私に言いました。」
聖羅さんは、いつも聖羅特攻隊の飲み係が
お酒を飲むと決まってるのに変だと思った。
りこ「聖羅さんに確認は取ったの??」
ルナ「いいえ。まだ・・・」
セナ「ルナちゃん。ありがとう!!」
笑顔でセナが更衣室に来ると
セナ「何してるの??」
ルナ「ちょっと酔っぱらって・・・」
セナはタバコに火を付けて
ちらっとルナちゃんを横目で見た。
セナ「これ吸ったら次は私の席に着いてって、聖羅ちゃんが言ってるから」
と、上辺の笑顔を見せた。
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