りこ｢自分を大切にできない人が､どうやって､お客を大切にするんですか??｣



リオナさんは
うつむいたまま、

悲しそうな顔をした。



リオナさんの顔が
昔の自分と一瞬重なった。


あの日､
タクシ-に飛び乗って･･･



ボロボロだった私･･･


逃げ込むように
たどり着いた



この街で･･･



１から出直し･･･



そして


この街で




新たにスタ-トを切った･･･




リオナさんの事を
少しだけでも､いいから･･･分かってあげたいと思った



帰りに３人で店を出た。


聖羅さんは私達と
逆方面に住んでいたので



先にタクシ-に乗り





聖羅｢ごきげんよう｣




と言って帰って行った。




りこ｢リオナさんの家､途中なんで相乗りしましょうよ｣




リオナさんをタクシ-に乗せ､私も乗り込こみ




タクシ-で
真美をシ-ズンまで迎えに行く途中だった。




りこ｢リオナさん??｣