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65章:〜婚約〜
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65章:〜婚約〜
電話越しの
真美の声が甲高すぎて
割れる
真美「プロポーズ〜!?マヂで言ってんのそれ?」
りこ「うん。マヂ」
真美「店は、どうするの?」
りこ「勿論。やるよ!結婚よりなにより店が優先だから」
真美「うん。両立出来ないことは無いと思うから、両方したら良いと思う!仕事も、結婚もね?」
りこ「ありがとう」
真美「葵に続いて、りこも私を置いて行くのかぁw真美が1番年上なのにー」
りこ「まだ、わかんないよ。冗談かもしれないし」
真美「まぁ、本気だったとして、りこの客は色恋ほぼないから結婚したっても客は来そうだけどね。御祝儀なんか、貰っちゃったりさw」
りこ「早いっつーのw」
真美「りこがさぁ。もし妊娠とかしたら、真美と、凜ちゃんで店は任せてもらえる様、全力尽くすから、りこはラストスパート!頑張って!」
りこ「本当に、真美が居て良かったよ」
浮足立つ心
道明寺の言葉が嬉しすぎて
苦痛に思えた
つまらない営業メールですら、気持ち良く返せる
忙しい日々も
あまり苦だとは感じなくなっていた。
精神安定剤も飲まなくなったが
パニック障害も治ったんじゃないかと思うくらい。
発作も、あれから出ていない。
むしろ引退が
待ち遠しい!
久しぶりのプロポーズ
潤。
以来のプロポーズ!
引退まで
予定ギッシリのハードな日々の中で密かにダイエットまでしていたw
全身
鏡に映る自分を見ては
体の線を確認する
服を着たり
下着姿になったりして
ボディーラインをチェックしつつ
何度も想像してプロポーズのシィチュエーションを練習した。
手に顎を乗せながら
りこ「嬉し〜いっ。(キャハ)」
りこ「うーん。きもい」
手で頬を押さえて
りこ「マヂですかー?」
りこ「マヂっすかあ?」
りこ「ポーズと合ってねーな」
疲れているのに
真夜中、イメトレしたりした。
飽きたら変顔とかしながら
りこ「指輪サンキューでぇす」
りこ「痛いな私・・・」
そんな中
刻一刻と近づくラスト・・・
携帯のカレンダーを見ながら呟いた
りこ「いよいよ。明後日か・・・」
持っていた携帯電話が鳴る
「プルルル〜♪」
着信
―聖羅さん―
聖羅さん!?
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