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60章:〜前進〜 (1/11)

60章:〜前進〜



私は浮足立ったまま

実家に帰った。



当分は夢見心地で

ご飯中も
箸が止まって
お母さんに「どうした?」
って言われるくらい






カウントダウンは

真美と部長と凜ちゃんで過ごす予定だった。


年明けには引っ越しの予定で、バタバタするから

実家で久しぶりに
ゆっくりと過ごしていた。



12月31日になり


真美から電話があった。



りこ「あけおめーって、まだ早いかぁ(笑)」



真美「りこ・・・」


真美の低いテンションに
唖然とした



りこ「どした?何かあったの?」



真美は電話越しに
鼻を
じゅるじゅる言わせながら





真美「旬ちゃんと・・・別れちゃった」






りこ「別れたの?」







真美「家に帰ったら、女の靴があった」




りこ「まぢ?」





真美「チェーンかけられてて、ドアが開かなかった」





りこ「どうなったの?」



真美「・・・夜中外に居た」






りこ「真美〜・・・」







真美「悔しくて、どうしたらいいのか分んなくて」



りこ「うん」



真美「そしたら旬ちゃんから電話があって、出なかったらメールがあったの
寝てたって」





りこ「嘘ぢゃん」




真美「とりあえず家で話そうって言われて」




真美は、涙で声を震わせながら





真美「女の靴が見えたって言ったの。そしたら旬ちゃんが、ごめんって一言。


でも、お前が1番好きなんだって、将来も考えてるし

他の女なんて遊びなんだよって・・・」





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プリンセス ©著者:桜井りこ

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