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7章:【epilogue】
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「私こそ……」
夜空を見上げて声をかける。星たちも控えめに瞬(またた)き、別れを惜しむ。
「私こそ。海老僧ありがとう、ありがとう。そしてさようなら、さようなら」
これからどんなことがあろうとも、海老僧と過ごした日々は、魂に刻まれているのだろう。
ーーはらりと雨が降ってきた。
まったく、“耀きの門”をくぐる晴れの日だというのに。海老僧ったら、最後までミソを付けるんだから。
せっかくのタキシードがびしょ濡れになるじゃない…………。
しかし雨にも負けず、ぐんぐんと梯子を登って行く彼を、星たちの中にありありと見たようで、私は夜空に手を伸ばした。
ーーー雨は、星に照らされて、銀箔のシャワーとなって降り注ぐ………。
【東京いろは歌☆☆☆終】
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東京いろは歌 ©著者:七斗
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