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7章:【epilogue】 (41/41)

「私こそ……」


夜空を見上げて声をかける。星たちも控えめに瞬(またた)き、別れを惜しむ。


「私こそ。海老僧ありがとう、ありがとう。そしてさようなら、さようなら」


これからどんなことがあろうとも、海老僧と過ごした日々は、魂に刻まれているのだろう。


ーーはらりと雨が降ってきた。

まったく、“耀きの門”をくぐる晴れの日だというのに。海老僧ったら、最後までミソを付けるんだから。
せっかくのタキシードがびしょ濡れになるじゃない…………。


しかし雨にも負けず、ぐんぐんと梯子を登って行く彼を、星たちの中にありありと見たようで、私は夜空に手を伸ばした。



ーーー雨は、星に照らされて、銀箔のシャワーとなって降り注ぐ………。






【東京いろは歌☆☆☆終】





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東京いろは歌 ©著者:七斗

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