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7章:【epilogue】 (2/41)

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ーーあの日から。

海老僧はしばらく姿を見せない。


天界へと昇天する準備が忙しいのか、はたまた目的が達せられたのでお見限りなのか。

しかし、別れの挨拶くらいはしてくれるだろうと思いつつも、しばし不安な日々を過ごしていた。


久しぶりに《ニ幸》に行こうと、池袋で途中下車したその日。
迷うことなく地下街を歩いて、店前に続く出口の階段に足を掛けた時だった。


「まぁちゃん、方向が違います。とりあえずあっちに行きましょう」


突然、それもこんな場所に海老僧が現れ、私はびっくりして足を止める。後ろから登ってくるひととぶつかった。


「ああ、すみません。ごめんなさい」


謝罪をして階段脇の空きスペースに身を寄せ、小声で叱った。


「何っ! 唐突すぎる」

「すみません。色んな手続きに手間取りまして……ふう」

「ふう、とかじゃないでしょう? ん?」


彼は、今までのくたびれたジャケット姿ではなく、タキシードにブラックタイ。


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東京いろは歌 ©著者:七斗

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