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6章:【最終章ーー耀きの世界へ】 (63/63)

彼は涙眼で、コルクと私を代わる代わる見交わし、私も自然と笑顔が生まれた。

海老僧が、喜んでくれるなら、こんなに嬉しいことはない。あの日、シャンパンを奮発して良かった……。

ーーいや、それとも……神が成せる導きであったのか。


「それと……まぁちゃん! 自分、見習いから、晴れて天使に昇進できるそうです。“耀きの世界”へ行けるって。え〜と、一番下の階級からですけど……えへへ」

「ええっ! 昇進決定? あんなにヘマ……ごめん……したのに?」

「『そなたの優しき心根に、さてこそ天使の本意あり』ですって!」


気がつくともう賛美歌は止み、神々しい光群も天使たちも……全てがいつの間にか消えていた……。


夜のしじまが二人を密やかにくるむ…………。


私は大きく息を吸って空を仰ぎ見た。
夜空に掛かる月は明るさを増して冴え渡り、慈悲深く私たちを見守る。


天高く、アンドロメダ座のα星が
ーーちかちかと瞬(またた)いて、祝福のウインクを灯して耀いた。




【最終章ーー耀きの世界へー終】


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東京いろは歌 ©著者:七斗

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