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4章:守護天使ーーコルクの御守り。
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「まぁちゃん……本当にありがとうございました。俺……このコルクを御守りに持って行きます。いつか、絶対またお会いしましょうね」
〈いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ 〉
〈匂い立つような色の花も散ってしまう。この世で誰が不変でいられよう〉
ことごとしくはあるが、シャンパンを贈るは、ホストたる海老僧への。
ーー今、私が出来る、最大の花向けであった。
彼はこれから新しい道を歩もうとしている。それなのに、コルクを両手に包んで松也に見せびらかす。そして立ち上がり、奇声を発しておどけてみせた。
「う〜! う、嬉ぴい〜!」
私はその姿に少し呆れ、しかしどこか心が和むのを感じた。
【守護天使ーコルクの御守り 終】
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東京いろは歌 ©著者:七斗
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