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4章:守護天使ーーコルクの御守り。 (2/58)

池袋は古来、静かな農村地帯であったという。


現在の池袋駅西口、ホテルメトロポリタン一帯に存在した大きな袋型の池が“袋池”と呼ばれており、それが地名の由来になったと言い伝えられている。

新宿や渋谷に並ぶ副都心に成長したのは、なんといっても鉄道が乗り入れたからだ。
大正から昭和にかけ、東上鉄道(今の東武東上本線)や武蔵野鉄道(今の西武池袋線)が参入し、やがて池袋を起点とした。

私はその東武東上線を利用して、都内の勤務先に通勤している。
鉄道数社の乗り入れで、新宿や渋谷。横浜へも、乗換え無しで行けるようになった。


五年ほど前のことだーーその日は仕事で、大嫌いな上司から理不尽な叱責を受けて、気分が落ち込んでいた。

東武東上線の乗り場がある池袋西口は、よく仕事仲間と居酒屋へ憂さを晴らしに来る。

まっすぐ帰宅したくなく、西口に在る《二幸(ふたさち)》の引き戸を開いた。


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東京いろは歌 ©著者:七斗

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