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2章:曼珠沙華ーー哀しき緋色の女。 (2/43)

〈いろはにほへと ちりぬるを
わかよたれそ つねならむ 〉

〜匂いたつような色の花も散ってしまう。この世で誰が不変でいられよう〜

ーーーーーー

築地といえば東京卸売市場が有名だが、築地本願寺裏手にあたる築地6丁目や7丁目には下町の風情が今でも色濃く残っている。

つい最近までは中央区指定の保存家屋がいくつか残っていたが、メンテナンスに於いて継ぐ子らの負担となるのだろう。
売却され、おしなべて商業ビルに建て替わり、残念な思いをしている。

同じ中央区の日本橋や小網町、浜町など昔から賑わった江戸城近くのこの街々には、文豪や画家たちが足繁く通った蕎麦屋や洋食店、甘味処が代を継いで現在も経営している。


この築地にも、ある文豪が先代の時に通い、エッセイにも取り上げられたとんかつ店が在る。


暖簾には三匹の子豚がおどけている絵が描かれ、またこれも著名な画家が遥か昔に寄贈したと聞いた。


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東京いろは歌 ©著者:七斗

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