8章:合コン (2/12)

｢ねー！あやどう？
この子なんて絶対あやと合うと思うんだけどなー！｣


大学の昼休み、
えりは私を合コンに誘ってきた。


男の子の写メを見せてくる。


｢私、高校が一緒だったんだけど
陸上部でさ、超爽やかで彼女にも一途だったよ！
この子と合コンしようって話してて！良かったらどう？｣


｢うーん…｣


確かに真面目な男の子は好きだし
部活を頑張ってる子も好きだ。


顔はあんまり気にしないけれど
世間一般的に言うイケメンだと思う。


｢あー！もしかして
優雅君いるから行かない？（笑）｣


イタズラぽく笑いながらえりは
からかってきた。


優雅君の名前を出されるとどうしても反応してしまう。


｢ゆ、優雅君は関係ないのー！
それよりえりも好きな子いたじゃん？合コンで知り合った子だっけ？｣


｢あー！
あの子チャラいからやめたー！（笑）｣


…
なんか…
えりは成長したね。


イケメンしか興味無いって
いつも言ってたのに。