1章:未知の世界 (2/5)

「え・・行きたいところってここ・・・？無理帰る。」


あの日、
失恋した私を慰めようと大学の親友のえりが飲みに誘ってくれた。


1件目の居酒屋をでたところで、えりが行きたいところがあると言い出した。
それで連れてこられたのがここ。


ホストクラブ。


「前から気になってたの！
私たちもう20歳になったし一回くらい！ね？」


嫌だ。
どこが気になるんだろう。
あんなナルシスト集団に高いお金を払うなんてばかばかしい。


「あや〜！おねがーい！
初回は安いんだって！」


折れそうにないな・・。
まぁ元々、
私の失恋を慰めるために誘ってくれたんだ…。


まぁ、思い出作りか！


そんな軽い気持ちでOKした。