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67章:【最終章】帰ってきた友人
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67章:【最終章】帰ってきた友人
まだ最近の話です。
クルミの友達に、優しい面倒見の良いお兄さんがいました。
H君と呼びますね。
Hは兄弟が何か問題を起こす度、何をしていても飛んで行って、その場を納めようとする子です。
その為、クルミの友達には
Hは優しくて、いいやつだ!
と、慕われていました。
夏休み、お盆近くだったと思います。
Hが海で波にさらわれて行方不明になった!
クルミとイチゴの携帯に、それぞれ知らせが入りました。
私「Hって、Bのお兄ちゃん?」
私、クルミの同級生のBは知っていたんですが、Hは知りませんでした。
イ「うん。ほら、夏祭りでBと一緒にいた…」
思い出しました。
町内会の夏祭りで、私にかき氷をふざけてねだるBの横にいた、Bそっくりの男の子。
私がBにかき氷を渡すと、驚いて
H「マジでーっ!」
私「自分も食べる?」
H「いえ!いいです…」
と、遠慮がちだった可愛い子。
あの子が行方不明!?
クルミは泣き出すし、知らせは夜だったので何も出来ないし…。
私達は心配するしか出来ません。
それが、もどかしくて、辛くて、イライラ。
イチゴが携帯を手に取りました。
イ「もしもし。ロース?
ロース明日さ、○○浜でジェットする友達いる?」
イチゴは、
「今からでも探しに行く!」
と、言い出したクルミを止める為、ジェットを趣味とするロースに連絡したのです。
イチゴはロースに、知っているかぎりの情報を伝え、
ロースのジェット仲間にHの捜索を、ついででいいからと頼みました。
それから暫くして…
Hが見つかった。
イチゴの携帯に知らせが入りました。
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無意味な力 ©著者:杜若 キウイ
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