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65章:ロースのお店 (1/3)

65章:ロースのお店

ロ「俺さ、店出したのさ」

ロースが飲食店を始めたと聞いたので、イチゴとクルミと私の3人で食べに行きました。

外見は少し古そうな三階建て。

二階から上はアパートになっているらしい。

そこの1階の店舗を借りていました。

お座敷とテーブル席があって、私達はテーブル席に座りました。

何か…寂しい店だな…

店内はロースなりに飾り付けしてあり、装飾品がわびしい訳でも無いのですが…。

注文した物が運ばれて来て、ロースが試行錯誤したと言う料理を食べると

「美味しい」

中々癖になる味です。

私「ロース、トイレ貸して。トイレどこ?」

教えらたトイレに向かう途中、そこに飾られた絵が気になりました。

私「ロース。この絵、何?」

ロ「ああ!商売繁盛の神様さ。
神社に行って貰って来たのさ。」

私「ふーん…」

トイレに行き、用を済まそうと便座に座ったのですが、妙に落ち着きません。

トイレは厨房の横に狭い廊下を挟んであり、その短い廊下も何だか不気味です。

早々にトイレを済ませ、席に戻りお店が閉まるまでイチゴ達と雑談しながら店の様子を伺いました。

うーん…厨房の上の方、天井辺りが気になる。

お店を閉めてから、ロースも一緒に椅子に座り

ロ「姉ちゃん、どうだい?
口に合った?
何か改善した方がいいかな?」

私「美味しかったよ?
値段も手頃だし、オリジナリティもあるし…。
ただ野菜メニューがもう少しあったら嬉しいかな?」

イ「姉ちゃんは野菜好きだからね。」

ロ「ああ!野菜ね。」

等と話してました。

と、ロースが…

ロ「実はさ…この店、出るんだよね。」

はい!来ました。
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無意味な力 ©著者:杜若 キウイ

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