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63章:母の話…その14 (1/1)

63章:母の話…その14

母が子供の頃の話です。

朝、母の姉が変な夢を見た、と言い出しました。

夢の中で母の姉は、納屋の横の道路脇に花を植えていて、それが綺麗な白い花を咲かせていたそうです。

そこに、母達の従姉妹で、双子の姉妹の片割れが、白いワンピースを身に付けて現れました。

フワリ、フワリと飛ぶ様に走って来た従姉妹は、母の姉が一生懸命に育てた花を摘んでしまうのです。

姉「花が無くなる。無くなる。無くなってしまう。」

夢の中で母の姉は、そう思いながらも無言で見ていました。

あらかた花を摘んた従姉妹は満足そうに、来た時と同じく、飛ぶ様に走って帰って行きました。

姉「凄い勢いで花を摘んでしまうから、花が無くなる、花が無くなるって…変な夢でしょ?
何かあるのかもね?」

母の姉は首を傾げたそうです。

その後、親戚から知らせが来ました。

「双子の片方が死んだ。」

母と母の姉は、やっぱりと、顔を見合わせたそうです。


私「白い花に白いワンピースって…象徴的だよね?」

母「それもそうだけど…姉ちゃん、気が付いてたのかな?」

私「何が?」

母「花が無くなる、無くなるって、何度も繰り返してた。
無くなる、無くなるって…」

無くなる…?

亡くなる…だったんですね?
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無意味な力 ©著者:杜若 キウイ

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