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51章:ロースと母の妹 (1/1)

51章:ロースと母の妹

ロースは、母の実家から帰って来てから言いました。

ロ「実は、叔母さん。
亡くなった妹さんいるでしょ?
中学生くらいの…」

母はびっくりです。

やっぱりこの子、相当霊感強いんだ。

そう思ったそうです。

私も母から母の妹の話を、幼い頃から聞かされていましたから、

さすが!

と、おもいましたね。

ロースは母の実家で、母の妹に話を聞いたらしいのです。

ロ「妹さんね、寂しいんだって。
叔母さんが山菜採りに来たついでに線香上げてく様な気がするんだってさ。
だから、ついでじゃなくてさ、妹さんに線香上げる目的だけで実家に来て欲しいんだってさ。」

母「そんな事、言ってたの?
そんなつもり無かったし、忘れた事も無かったのに…。」

ロ「うん!叔母さんは、そうだと思うよ。
それは妹さんもわかってると思うんだ。
恨んでるとか、そんなんじゃないからさ。
ただ、寂しいんだって。
一度、妹さんに線香上げるだけの目的で行ってやってよ!」

私達は母の妹に線香を上げる為だけに母の実家に行く事を約束しました。


次の週末、私と母は約束した通りに、母の実家に行きました。

母の妹の好きなトマトや果物等をお供えして線香を上げ、手を合わせて冥福を祈ったのです。

母の妹にトマトを…と、言うのは、母の実家で定着しており、祖母は呆けてもトマトだけは、毎日畑から取って来てあげてましたね。

そうして、お参りが終わり母は

母「さあ!ついでにキノコ採りして行こうか。」

と言うのです。

はぁ?

開いた口が塞がらない、と言うのは、この事でしょうか?
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無意味な力 ©著者:杜若 キウイ

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