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45章:イチゴ (1/1)

45章:イチゴ

イチゴに殆ど霊感は無い、そう両親は理解している様でしたが、全然無い訳ではありません。

霊感って、人によって感じ方は様々です。

目で視る、耳で聞く、嗅覚、気配、全て、他にも色々あるでしょう。

イチゴは主に嗅覚でした。
何かがいる場所に行くと、線香の匂いがすると言うのです。

例えば、事故があって花束等を供えてる場所を車なんかで通る時に、かなり手前で

イ「線香の匂いがする」

と、言い出します。

そうして、少し走っていると…

イ「やっぱり。ほら、あそこに」

道路脇に、花束があったりします。

もちろん、全ての事故現場ではありません。

多分、迷っている霊等がいる場所だけでしょう。

私は、そう言う場合は背中がゾクッとします。

ですが、イチゴは(匂い)なんです。

また、私達は父の死後、数珠を持ち歩く様になったんですが、イチゴはその数珠をすぐに紛失します。

私は、父の死後に購入したイチゴとお揃いだった数珠を、今も大切に持ってるんですが、イチゴは何度買い直したかわかりません。

決してだらしない訳では無く、数珠が入れてあった鞄からいつの間にか消えているのです。

どうも、イチゴは回避する力が強いらしいです。

数珠は、イチゴの身代わりになり消えるのでしょう。

遠くから感じる(匂い)も、イチゴをそう言う物から遠ざける為でしょう。

それじゃ、イチゴの回避する力よりも上回った物に遭遇したら…?

考えたら恐ろしくなります。
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無意味な力 ©著者:杜若 キウイ

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