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40章:心配する霊 (1/2)

40章:心配する霊

実家が引っ越してから、余り霊と関わりが無くなりました。

それは、独りで暮らしてからも一緒で、安心していた時です。

会社が多少、不便な所に移転したので、通勤する為に原チャリを利用する事にしました。

原チャリを購入して引き取りに行った日の夜

夢の中に知らない女の人が出て来ました。

確か、薄い白い着物を着ていたと思います。

その人は夢の中でも寝ている私の枕元に立ち

女「原チャリで通勤するの?」

と、蚊の泣く様な声で話し掛けてきます。

私「うん。通勤、不便だからね。」

女「ふうーん…気を付けてね」

そう言っていつまでも枕元に立ち続けていました。

まるで、子供の寝姿を見守る母親の様に…

次の日も夢に現れて、

女「原チャリ、大丈夫?」

私「うん。快適だよ」

女「ふうーん。気を付けてね」

と、前夜と同じ様に枕元で寝ている私を見守り続けるのです。

暫く、夢の中で同じ様なやり取りをしました。

ある日、いつもの様に夢に現れた彼女に

私「もしかして、心配してくれてるの」

と、聞いてみました。

女「うん。だって危ないでしょ?」

彼女は本当に心配そうに言ってくれるので、

私「ありがとう。気を付けるよ」

と、返しました。

それから余り夢に出て来なくなりました。

が、ある日、対向車線から右折して来た車に当て逃げされてしまいます。

その夜、

彼女は夢に現れ

女「気を付けてって、言ったでしょ?
大丈夫?」

と、やんわり私を諌めました。

私「うん、大丈夫。
気を付けてたつもりなんだけどね」

女「本当に危ないんだよ?」

そう言ってスーッと消えたのです。

いつも夢に現れた日は、寝るまで見守ってくれてたのに…。
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無意味な力 ©著者:杜若 キウイ

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