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38章:母の話…その9
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38章:母の話…その9
母は若い頃、死に目にあったそうです。
その日、母は具合が悪くて布団で横になっていたそうです。
ふと気が付くと、見た事もない川岸に立っていました。
対岸では、白い着物を着た沢山の人がこちらに向かって手を振っています。
「こっちにおいで」
「綺麗な花が沢山、咲いているよ」
人々は母にそう誘いかけます。
その中から1人の男の人が歩み出て、川を渡って来ました。
母「父さん。」
亡くなったはずの祖父でした。
祖父は母を迎えに来たのでしょう。
良く向こう岸を見ると、曾祖母までいて、見た事もない綺麗な花が咲き乱れていました。
母は誘われるままに川に足を踏み入れ渡ろうとしました。
川は浅く、そんなに大きくも無いのに中々前に進めません。
祖父はそんな母を心配してか、何度も何度も向こう岸と母の回りを往復しますが、一言も口をきいてくれないのです。
母「父さん待って、渡れないよ」
そう言っても祖父は無言で、川を行ったり来たりしているだけでした。
母は汗だくになり川を渡ろうと一生懸命でしたが、いい加減、腹が立ち
母「無理だ。帰る!」
と、怒って帰ってきたそうです。
気が付くと…
目の前には祖母の心配そうな顔がありました。
着ている物は、川を渡ったかの様にびしょ濡れです。
祖母「良かった!気が付いたんだね?
お前、死にかけてんだよ。」
母は湿疹が首を巻き、皮膚呼吸できずに死にかけてました。
母「あれが三途の川だったんだね。」
と、言います。
後日、祖母にその話をしてこんな人がいた、とか言うと、
「それは母さんのお祖父さんだ。叔母さんだ。母親だ。おまえの会った事の無い人ばかりだよ。」
と、言われたそうです。
母「あの時、川を渡ってたら…母さんは死んでたんだろうね?」
てか、母さん死んでたら、私もここにいなかったよね?
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