夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
-book.hostlove.com-
ホスラブ小説
ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!
34章:母の話…その7
(1/3)
メニューを閉じる
ホスラブ小説ホーム
あなたのしおり一覧
小説総合ランキング
ピックアップ作品一覧
昨日の閲覧上昇作品
作品評価ランキング
カテゴリ別ランキング
作者別ランキング
新着作品から探す(カテゴリ別)
みんなのレビュー
みんなの作者ニュース
みんなのファン登録
小説を作成
作者ログイン
小説ご利用ガイド
サイトニュース
34章:母の話…その7
母の若い頃の話です。
母は他の市の病院に入院中でした。
「父さんが危篤だから早く帰って来い。」
と、家から夜中に連絡があり、タクシーで帰ろうとしたのですが…この頃、深夜タクシーの運転手さんがいませんでした。
何故なら、その少し前に、こんな事があったのです。
深夜、タクシーが橋の上で女の人を乗せました。
その人を、家まで送ると
「お金が無いので、親に貰って来ます。
少し待ってて下さい。」
と、言って家の中に入って行きます。
運転手はその姿をちゃんと見たそうです。
しばらく待っても女の人は出て来ません。
「遅すぎる…。」
運転手さんは、その家の玄関のドアをノックして声をかけました。
「すいません。まだですか?」
家から寝間着姿のままの夫婦が出て来ました。
「こんな夜遅くに、何の御用ですか?」
運転手さんが、
「娘さんを橋の上で乗せたんですが、お金が無いので家の人に貰って来ると言ったきり、中々、出て来ないんです。」
そう言うと、夫婦は変な顔をして
「娘なら、去年、その橋の上で交通事故で亡くなってます。」
と、答えるのです。
その日が娘さんの命日だったそうで、夫婦は
「娘が帰って来てくれたんですね?」
と、タクシー料金を支払ってくれたそうです。
有名な話なので、知ってる人もいるかと思います。
そのせいで、タクシー運転手さんが次々と辞めてしまい、残った運転手さんも深夜に勤務する事を嫌がったらしいのです。
母が困っていると、たまたま同じ病室に入院していた人が、タクシー運転手の友達を呼んでくれたそうです。
「私も一緒に行ってあげるから!」
と、嫌がる運転手さんを無理に説得して、同室の人も病院を抜け出して車を出させました。
<前へ
62 /124
次へ>
しおりを挟む
この小説の「目次」を見る
この小説の「レビュー」を見る
この小説の「トップ」へ
※この小説を友だちに教える⇒
メール
無意味な力 ©著者:杜若 キウイ
しおり一覧
小説を探す
小説を作成
作者ログイン
夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで
全ての機能が利用できます!
http://book.hostlove.com
[ホスラブ小説]
広告募集係り
Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.