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16章:ダイヤのピアス
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16章:ダイヤのピアス
私の通っていた高校は、美人揃いで知られていました。
現役モデルも何人かいたくらいです。
そして、私のクラスに学年トップ3の美女が3人共、在籍しておりました。
3人共、本当に綺麗で、頭も小さく、スタイル抜群!
同じ人間とは思えなかったです。
その3人の中の1人、レイナちゃんに放課後、話があるから教室に残って欲しい…と、言われたのです。
放課後、机を挟み向かいあって座ったレイナちゃんは、皆がいなくなってから話をはじめました。
レ「実はさ、困ってる事があって…。
私の家ね昔の赤線跡にあるんだけど…」
私「赤線?赤線って何?」
赤線とは、昔、女達が体を売っている店が並んでいた場所らしい…吉原みたいな所ですね。
レイナちゃんの家は、赤線の跡地にあって、そのせいか、とても寂しい所で…特に夜になると寂しくて寂しくて、1人で家にいられないくらいだとか。
少し前から金縛りがひどくなり…それが段々エスカレートしてきて、最近では体を触りまくられる、との事。
レ「もう、嫌で嫌で、たまらなくて…キウイこう言う事、詳しいでしょ?どうしたらいいかな?」
レイナちゃんは、深いため息をついて机に額を押し付けました。
私「うーん。
本で読んだ事あるよ。
色情霊ってやつでしょ?」
レ「色情霊って言うの?
私以外にもエロい事、されたのいるの?」
私「うん。
いるみたいだよ?
ヤラレちゃった人もいるらしいよ?」
レイナちゃんは、頭を右手で押さえて、しかめっ面をした。
レ「実はさぁ…私も…ヤラレちゃって…」
私「嘘!マジで?」
椅子から落ちるかと思うくらい驚いた…
本で読んだ事はある。
でも、本当にヤラレちゃった人を見るのは、初めてだ。
レ「マジ…。
ねぇ、キウイ、助けてよ!」
私「助けてっても…私、何も出来ないしなぁ。」
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無意味な力 ©著者:杜若 キウイ
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