ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

5章:恋のキューピット様 (1/2)

5章:恋のキューピット様

私が4年生くらいになると、心霊ブームがやって来ました。

TVや雑誌で心霊番組や特集が組まれ、私も例外無くハマりましたね。

心霊番組があるとTVに釘付けになり、夜中に怖くてトイレに行けない。

朝になるまで何とか我慢してトイレに駆け込み

「もう、心霊番組なんて見ない。」

と、誓いながらもまた見てしまうんです。(笑)


この頃、心霊ブームらしく、学校で(恋のキューピット様)と言う遊びが流行りました。

こっくりさんと同じく、降霊術の一種です。

休み時間や放課後など、あちこちでキューピット様をやる生徒が…当然、私もその1人でした。

毎日キューピット様をやっている内に、いつも同じ人(?)が降りてくる様になりました。

その内にその人は、質問して無いことまで答える様に…ある日

[お・ま・え・の・む・か・い・の・じ・い・さ・ん・し・ぬ]

キューピット様って鉛筆を使うんですね。

その鉛筆が、その文字の上を通ってから私の前でクルクル回るんです。

余りの言葉に半信半疑の私は

「ふざけてない?
こんなイタズラやめてよね。」

と、一緒に鉛筆を持ってる子に言いました。

「私じゃない!こんな酷い事、言わないよ!」

その子の顔は少し恐怖で歪んでました。

[お・ま・え・の・じ・い・さ・ん・も・し・ぬ]

キューピット様はまた私の前でクルクル回ります。

「やめて!もう嫌だ!止めよう。今日はもう帰る。」

怖くなった私達は、キューピット様を帰してから、あわてて帰宅しました。


それから私達はキューピット様をやめました。

他校でキューピット様に憑かれたとか、ノイローゼになった子が出たとか、教育委員会でも問題になり先生からも注意されたのもありますが…

何より、あの時のキューピット様が指した言葉が怖かったのです。
7 /124

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

無意味な力 ©著者:杜若 キウイ

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.