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2章:第一章 (1/1)

2章:第一章

君の横顔は、しんとした美術館の中で音を立てない圧迫感をぶつけてくる世紀の傑作のようだった。繊細な美術品のようなその横顔は、見つめ合うときにはひどく無垢な子供のようにも見えた。きっと色素の薄い瞳がとても大きくて潤んでいるから。

「今、何時」少し掠れた声で彼女は呟いた。
「8時少し前」ネクタイを締めながら答える。典型的な夜型人間の彼女の寝室は朝でも薄暗い。光沢のあるグレーのカーテンはほとんど陽の光を通さなかった。
開けたままのドアから入るリビングの照明を頼りにクローゼットから時計と財布を出し見につける。
「寝てていいよ」まだ半分も目が開いてない。幼いしかめっ面は長い栗色の髪で少し隠れて、寝間着の白いTシャツはめくれ上がってタンガのブルーのレースを覗かせていた。暑がりで寝相の悪い彼女はいつも寝てる間にタオルケットすらどこかへやってしまう。

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記憶の果て ©著者:rainbow

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