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20章:友情の行方
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20章:友情の行方
唯の言葉は、あの時のあたしには正しすぎる意見だった。あたしを心底心配してくれていただけなのに、言い返してしまった。
恋心が絡むと思考回路はホントに正常に働かなくなる。あたしはそのひどいパターンだったんだろうね。
今ならわかるよ。
スタバから飛び出たあたしはそのまま電車に乗り仕事に向かった。
駅のホームに座ってぐちゃぐちゃな思考を整えたあと、伊勢丹のトイレでメイクをすませた。
あとは無心でお客さんの相手をした。
光輝の誕生日まで、あと少し。頑張るよ、あたし。
次の日、なんとなく気まずい気分のまま学校に向かった。唯と喧嘩なんて本当に嫌だけど光輝のことを悪く言われて黙ってはおけない。
あたし達はぎこちない雰囲気で一日を終えた。帰りに大学構内を歩いていたとき、光輝から電話がきた。
「もしもし理恵?」
「どしたの光輝?」
「あのさ、誕生日イベントの前日、俺休みだから夜7時くらいからどこかいかない?」
「もちろん行くー!」
「じゃぁ、7時に新宿アルタ前でいいかな?」
「いいよ♪」
「よし!じゃぁ、楽しみにしてるなっ」
「うん!」
あたしは明るい気持ちで電話を切った。そしてまた、仕事に向かった。
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