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17章:動揺と後悔と
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17章:動揺と後悔と
ヘルスの仕事は正直、思っていたより辛かった。お客さんの中にはひたすらフェラを強要する人、素股までなのに挿入しようとする人などいろいろいた。
仕事には沢山入ったし稼ぎは前よりも良くなった。光輝のため、そう強く思ってお客さんと接した。
キスするときは目を閉じて、かならず光輝を思い浮かべていた。
今日の仕事は10時上がりだった。いつもはもっと遅くまで働いているので、こんな時間に上がるのは初めてだった。
駅に向かって足早に歩いていると、前方から声が聞こえた。
「おーい!沢咲ー!」
ふと前を見ると杉村くんがこっちに向かって走ってきていた。
「よっ!沢咲!お前ひとりで何してんの?」
「いや…友達と会ってて。杉村くんは?」
ヘルスで働いてたとか言えるわけない。あたしは動揺を隠すのに必死だった。
「そーなんだ。俺は11時半からサークルメンバーでカラオケオール!早くつきすぎちまったよ。お前この後ヒマ?」
「え…まぁヒマだよ」
「じゃ、少しつきあえよ♪」
杉村くんはそういって笑った。
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