今は、大学で授業を受けている。内容は環境社会論。正直どうでもいい。前の方に唯が座っているのが見えた。
唯とは未だに気まずいままだった。

ふと携帯を見ると、一通のﾒｰﾙが着ていた。
麻衣だった。




｢麻衣、なんか久しぶり｣


麻衣は相変わらず初回巡りをして夏休みを過ごしたようだ。

｢飲み会でもあんま話さなかったもんねー。そいや理恵は夏休みどーだったー？｣

｢んー、特に何もなく終わったよ｣

｢そっかぁ。ぁ!!そいえばこの前Trialってﾎｽｸﾗ行ったんだけどそこの赤夜ってｷｬｽﾄがめっちゃかっこいーの！｣

麻衣はもはや光輝の存在すらも忘れているような口振りだった。そういえば、麻衣の指名していた翼はいつだか店をやめていた。
彼女は結局ｷｬﾊﾞを続けているらしいが、ﾍﾙﾌﾟとしてたびたび入るだけだと言っていた。

その後も、麻衣は嬉々として色んなﾎｽﾄの話をしてから帰っていった。