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19章:棘 (1/5)

19章:棘

鈴木が立ち去って暫く経っても、最後の言葉の意味が分からず、妙に動揺してしまった私は、授業に戻らず、そのまま学食でお茶を飲んでいた。

お気に入りのカモミール。
落ち着くはずのハーブが、全く効果が無い。

どうして龍雅さんの名前が出て来たのか……

あんなムカつく人!

鈴木が剣人だった時は、楽しい人だったし優しかったけど
剣人という存在が消えた後の龍雅さんのイメージは最悪だ。

意味無く突っかかってきたり、気分がコロコロ変わったり。
それは私も同じだったかもしれないけれど、お互い実はソリが合わないって事なのだろう。

何をどうやめた方が良いなのか

ホスト遊びって意味なら、私だって一応成人だ。
もし遊ぶとしても自由だし、身を持ち崩さず、あくまで遊びの範疇で収める事ぐらい出来るのに。

ダメだと言われると、何だか悲しくなる。

鈴木は昔からそういうところがある。
特に近くにいるわけじゃ無いのに、たまにいきなり核心を突く言葉や、お節介レベルの口出しをして来るのだ。

そんな時、鈴木の言葉は小さな棘のように心に刺さって、抜けてしまうまですっきりしない。

今回は、どうしたらこの棘が抜けるのだろう。



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さよならは星の数 ©著者:奏

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